11月29日 ホロライブ6期生(holox)の一人、沙花叉クロヱさんが卒業(配信活動の終了)を発表し、その2日後には、EN所属のセレス・ファウナさんも卒業を発表した。

少し前のことではあるが、8月には2期生の湊あくあさんも卒業している。

短い期間に卒業ラッシュが発生したことで、多くのファンは動揺し、また、ホロメンも動揺していることは間違いないだろう。

そんな中で、私が唯一推している、桃鈴ねねさんが、仕事明けで疲れているにも関わらず、メンバーシップ限定とはいえ、配信を行い、様々な思いを語ってくれた。

彼女自身、この卒業ラッシュに動揺し、心を痛めていることは間違いないだろうに、それを感じさせない語り口で、その姿には感謝と敬意を表したい。

内容については、メンバーシップ限定ということもあり、言及はしないでおこう。

わたしは、彼女が今後も楽しいと感じながら活動を続けてくれるのであれば、それで良い、と思う。

 

ただ、

 

※以下、現状への私見、憶測を含む内容さらには、批判的な内容も含まれるため、それを呑みこめる人だけが閲覧されたし

 

 

 

 

 

 

 

クロヱさんの、卒業発表の部分、私はリアルタイムで見ていた。どうしても、気になってしまったからだ。

だから、何を語ったのかも聞いているし、語り口も聞いている。

あくまで私が個人的に感じたことだが、そこには無念さが詰まっていた。

湊あくあさんにしても、セレス・ファウナさんにしても、卒業理由は、おおまかに言ってしまえば「方向性の違い」だ。クロヱさんも同様。

これに関して、「時が移ればば会社の方向性も変わる。今まで卒業する人が少なかったことの方が奇跡」だいたいこんな意見がある。

 

だが私は、この考えは、呑めない

 

ホロライブ(に限らず、ある企業などに望んで入る場合)に入る時、自分のやりたいことがあったなら、それをここでならやれる、そう期待して入ったのだろうし、少なくとも会社側だってそう思わせて入らせたのではなかろうか。

それなのに、方針が変わった、それを理由に、やりたいことをほとんどさせてくれなくなったとしたら、そこには失望が生まれても無理はない。

やりたいことを、いつも、全てできるわけではないにしても、幾分かは、させてくれる状況で、特にやりたいことをさせてくれるなら、卒業を決意させるまでに至らないのではなかろうか。

そもそも、現場で動いている人たちのことを鑑みずに、ただ、方針を変える。社長や幹部の意向で、という会社を、良い会社と思えるのか、という話である。

ホロライブを大きくしていくには、色々なことに手を出していく必要がある、という意見もあるだろう。

それなら、それに賛同できるメンバーを、ある方針に乗せて、それ以外のメンバーは今まで通り、ということだってできるのではないか。

何のために多くのホロメンを抱えているのだろうか。

大きな年に一度のフェスなどはその限りでないにしても、それ以外のタイミングなら、やってみたいと思うメンバーで進めていく、ということができないのだろうか。そんなことを考えてしまう。

 

クロヱさんは、体調面のことを言っていた。

治療に専念することができず、長い期間、万全でない状態が続いている、と。

かねてからの持病で、そもそもその症状と付き合い続けているのならまだしも、ホロライブに入り、激務の中で発症したものなら、それを治す期間を与えてやることはできなかったのか。

それもまた、心を蝕んでいくのには十分な理由だろう。

入院等で活動休止していたホロメンもいたようだが、そのレベルにならないと駄目なのか。

仕事はある程度選べるのかもしれないが、どうしても、とお願いされる仕事もあるだろう。

その、どうしても、があまりにも重なれば、結局は仕事を選べないのとほぼ同義である。

 

制約が多くなっていく中で、たくさんのものに縛られ、それでいて、自分の望むことはさせてもらえず、体調も優れない状態を続けさせられ……。

クロヱさんの卒業は、こんな感じではないのか、と私の憶測である。

 

私は、カバーという会社も、その社長も信用していない。

最近、不祥事が発覚したものの、社長は全く顔も見せないし、それに対する文章に名前もないではないか。

ホロメンの動画やイベントなどには顔を出してくるのに、都合の悪い時には奥に引っ込んでいる。

YAGOOともてはやされ、いい気になっているだけ。私にはそう思える。

VTuber事業に手を出したこと自体は、先見の明があった、と賞賛できなくもないが、結局のところ、会社を大きくすることに囚われ、かつては出来ていたであろう、メンバー一人一人に向き合うことも、出来なくなり、急速に大きくなる事業に、自分さえも付いていくことができず、問題が起これば奥に引っ込み、自分が前に出たい時は出てくる、そんな一般的な経営者にしか見えないのである。

 

今回見えてきたのは、恐らく業界の暗部の、ほんの一端に過ぎないだろう。

しかし、そんなことを感じさせることも無く、多くのホロメンは活動をしてくれている。

私が切に願うのは、桃鈴ねねさんだけでなく、全てのホロメンが、その暗部に呑みこまれ、去っていくことにならないでほしい、ということだけである。

 

前向きさを感じる門出であれば、こんな気持ちにはならなかったろうし、ここまで大きな波紋にはなっていないだろう。

 

皆、幸せであってほしい。

それだけだ。

 

 

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