こんばんは。いゆです。
ご存知の通り、茨城県にも緊急事態宣言が発令されており、ちょっと出かけるのがはばかられる状態。
それゆえ、いつもの大洗の記事やどうでしょうの記事を書くこともままならず。
そういう状況なので、連続コラムの一つでも書いてみようと。
テーマは、「甲虫王者ムシキング」
甲虫王者ムシキングとは
甲虫王者ムシキング(以下、ムシキング)は、2003年より稼働を開始したアーケードカードゲーム。
開発はSEGA
主に幼年~小学生の男児に爆発的な人気を誇り、カブト・クワガタムシブームの火付け役ともなった。
1プレイ¥100で、カードが1枚もらえる。
ムシカードに最大3枚のわざカードを組み合わせて、じゃんけんで戦う(途中からシステム変更有)。
カードを複数組み合わせて遊ぶ、というゲームスタイルは、今でこそ多くのアーケードゲームで採用されているが、当時はかなり画期的だった。
公式大会が各地で開かれ、開催回数10万回はギネスブックにも掲載された(当時の記事)。
2010年に稼働終了し、その後、後継機である「合虫ガッツ」や「新甲虫王者ムシキング」が稼働している。
ムシキングとの出会い
あれは小学5年生の頃であったか。
当時の楽しみの一つが、母親が買い物に行くのにジャスコについていき、2階のゲームコーナーでメダルゲームをして遊ぶことだった。
しかし、その日、ゲームコーナーを回っていた私の目に留まったのは、メダルゲームではなかった。
甲虫王者ムシキング
世界のカブトムシやクワガタムシのカードを集め、バトルするというゲームに、当時からカブトムシフリークであった私が魅かれないはずはなかった。
初めてのゲームに恐る恐る入れた100円玉。
出てきたカードはムシカードではなくわざカードだった(写真左)。
よく分からないままじゃんけんバトルを進め、2番目のてきまでは倒すことができた。
しかし、さいごのてきとして出てきたセアカフタマタクワガタなるムシにあえなく敗北したのである。
ちなみに後、さいごのてきは最後の敵ではなく、ほんとうのさいごのてきが登場することを知ることになる。
その後、初めて引いたムシカードはヒラタクワガタ(写真右)で、上の写真は(おそらく)どちらもはじめて引いたカード現物である。
ムシキングとの出会い以降、お小遣いの使い道は完全にムシキング一択となった。
それでも、1ヶ月に遊べる回数は10回ほど。
少しずつカードを集め、ゲームを楽しんでいた。
ネプチューンオオカブトは、上から3番目のレアリティながら、ヘルクレスオオカブトを持たない私にとっては、お気に入りのムシの一つだった。
そう、最大レアリティのカードとの出会いは当時、夢のまた夢だったのである。
大会への出場
ギネスブックにまで認定された公式大会だが、近所で行われたのはほんの数回。
私が参加したのは1回だけだった。
当時持っていたレアカードを駆使して参加した大会。結果はと言うと……。
信じられないことに優勝であった。
カードケースとグレイテストプレイヤーカード、だいぶボロになってしまっているが、現物はちゃんと残っている。
一緒に写してあるムシカード(パラワンオオヒラタクワガタ・エレファスゾウカブト)は、大会で使用したカスタマイズの一つである。
最高レアリティである強さ200のムシをもたない私にとって、強さ180のパラワンオオヒラタは重要な戦力の一つ。
エレファスゾウカブトは、たしか相手のすくみに勝てるように選んだ1枚だったと思う(対戦は2匹対2匹で、1匹目がやられた後は、相手の必殺技のすくみに合わせてカードを選ぶのが一般の戦略)。
この2匹はたしか準決勝で使用、決勝戦はパラワン1体で切り抜けられた記憶がある。
ムシキングの勝敗はカードの強さだけで決まるわけではない、ということをこの大会で実感したのである。
強さ200との出会い
さて、このブログを定期的にお読みの方はご存知と思うが、引き弱と言えば私、私と言えば引き弱である。
それは当時も同様。
一緒にプレイしていた弟は強さ200のカードを何枚か引き当てていたのに対し、私はなかなか引き当てることが叶わなかった。
なんなら、目の前で引き当てられたこともある。
挙句、一番欲しかったヘルクレスオオカブトまでも弟に引き当てられ、当時の私は闇堕ち寸前だった……と思う。
しかし、プレイを始めてからおよそ2年。その時は突然訪れた。
バージョンは2004セカンド+。このバージョンから、ヘルクレスオオカブトは世代交代で一度引っ込み、新たにヘルクレスリッキーブルーなるムシが加わった。
ヘルクレスオオカブトの13いる亜種の一つ、リッキーの、前翅が淡い青色になる珍しい個体。
ムシキングでみるまでその存在は知らなかった。
もちろん、これは狙っていきたい。
しかし、強さ200など、夢のまた夢……
ではなかったのである!
私にとって初めての強さ200のムシは、ヘルクレスリッキーブルーとなった。
これを引き当てた時の衝撃は忘れようもない。
足は震え、心臓も高鳴り、カードをスキャンするのも若干おぼつかないほど。
初陣は、苦戦したものの、勝利で飾ることができたと記憶している。
この1枚をきっかけに、強さ200のムシ、というか、リッキーブルーが時おり出てくるようになった。
また、後にヘルクレスオオカブトが復活してからはそちらを引き当てることもできるように。
他の強さ200のムシも出るようになっていたのだが、やはりこの2匹は格別だ。
今になって思うと、リッキーブルーが縁を繋いでくれたんではなかろうかと。
今でも私はカードゲームに熱中しているが、リッキーブルーを引き当てた時の衝撃を超える経験はできていない。
思い出の一枚ここにあり、である。
おわりに
と、いうことで今回はここまで。
最近、懐古趣味になってしまい、こんな記事を書こうとまで思い立ってしまった。
次は、ムシキングのちょっとした裏話(?)をお届けできればと思う。
それでは